経営の考え方

2011年05月20日

 企業倒産の原因とシナリオ  

    どの社長も自分の会社が倒産するとは、思っていません。
  もちろん私もそうでした。

  しかし、いくら努力をしていてもその仕方のよっては、
  思わぬ展開になりがちなのが、経営の実態です。

  「井の中のかわず」「木見て、森見ず」など
 

     世の中の流れ、特に業界の流れなどに常にアンテナを
  

      はって事業を継続していなければ、気がついた時には、
  

      もう手遅れ状態か、まんねん赤字で日々苦しい

     経営状態が 続き、気力も失いただ日々同じ事の

     繰り返し状態に、 落ちていく事が多いように思います。

  倒産の原因は大きく分けて2つに分かれる。
  

       1、外部要因が原因で悪化していく場合
    
   △ 競合出現
   △ 主要取引先の倒産、契約解除など
   △ 不正などによる被害

  2、内部要因が原因で悪化していく場合

   △ 赤字生産及び赤字受注
   △ 在庫超過
   △ 拡大路線失敗(過剰設備)
   △ 事業の多角化

  以上が、倒産へのシナリオの原因です。
  

     この中で最も怖いのが、外部要因です。
  

      そして多くの倒産は上記の事が併発して悪化の

      スピードが早くなりどんどん苦しくなっていきます。

  私の場合は、事業の多角化の途中に急な

     競合出現により業績が悪化し、

    そして在庫超過状態へと進み思い切った 

    改善策がすべて失敗し、最後はメイン銀行に引き金を
 引かれ倒産となりました。

  怖いのは、人間の病と同じで原因が併発していく事です。
  そして、悪化していくスピードがどんどん速くなって
  いくことも倒産へのシナリオの大きな要素です。

  一度いろんなシナリオを、自社にあてはめて

      リスクヘッジを
  

      今から考えて見る事も社長の大事な仕事です。

         「後悔先に立たず!」



yoshi252yoshi252 at 08:00│コメント(0)トラックバック(0)

2011年05月16日

おはようございます。

今回はのテーマは、「銀行員の本音とは!」です。             

社長としては、融資を申し込んだ後は、出来るだけ

早く結果を聞きたいものです。

しかし、銀行員はわかっていても必ず言葉を濁します。

「断定的判断の禁止」という銀行の規則があるからです。

銀行員の口癖、「本店の審査部しか解りません・・・・・」

          「本店が言ってますから・・・・・・・・・」

          「本店の支持なので・・・・」

なんでも本店!本店!本店!です。

自分の身を守る事しか考えていません。

信じてはいけません。絶対に!絶対に!絶対に!



yoshi252yoshi252 at 08:00│コメント(0)トラックバック(0)

2011年05月13日

先日の続きです。

返済が苦しいという事は、

利益が出ていないと言う事ですが・・・

返済は、稼いだ資金で行うのが普通ですが、

中小企業の場合、返済額以上の利益を稼げる

企業は少ないの現実です。

営業利益で返済出来なれば、毎月の返済で

減っていく現金を補うため新たな融資を受けなけれなりません。

営業利益が0で、毎月100万円、年間1200万円返済の
企業であれば、1年間で1200万円の融資を受ける

必要があります。

 
融資が受けられるのであれば、問題ありません。

しかし、問題は、融資が全く受けられない、
もしくは融資を受けられるが年間返済額には不足す場合の企業です。

この状態、ほっておくと、無理して融資の返済を続けようとして、

 ・高金利の商工ローンなどに手を出す。
 ・第三者保証人(親戚・知人・友人など)をつけて金を借りる
 ・税金や社会保険料などの支払いを止める。
 ・仕入先・外注先への支払いを伸ばす
 ・従業員への給料の支払いが遅れる。

ただ、この5つの事に手を出してでも返済を続けようとします。
いずれも非常にまずい状態で、危険です。

高金利の借入を行って低金利である銀行融資の返済に回すのは、
入れ替わるだけで、利息の負担が大きくなるだけです。

第三者保証人という、会社になんの関係もない保証人を
頼むということは、あなたが背負ってしまうものは大変大きくなります。

絶対のしてはいけない行為です。

税金や社会保険の滞納は、ほっておくと差押えされます。
容赦ありません。

仕入先・外注先の支払いを1カ月ぐらい待ってもらうのであればいいが、
それがどんどん伸びていくのが普通です。
仕入が止まったり、外注先が仕事を受けてくれなり、
一番大事な信用が無くなります。

従業員への給料の遅れればどうなるか、いうまでもないことです。
 
 
このような、非常にまずい状況にならないためには、銀行への返済を止め、
資金繰りがまわる形を急ぎ作る必要があります。

銀行の返済は、きちんと交渉すれば返済額を0円近くにまで持っていく
 ことができます。

 
銀行に返済条件の変更交渉、つまりリスケジュール交渉をすればいいんです。
 

 



yoshi252yoshi252 at 07:00│コメント(0)トラックバック(0)